俳人 : 加倉井秋を （かくらい あきを）

• ごみ箱に乗りメーデーの列を見る
     ごみばこに のりめーでーの れつをみる
• メーデー    めーでー
  季節: 春（晩春） 分類: 人事（行事）
• 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記　春
     p.99

• 縄飛びの丘の下なる蓮を植う
     なわとびの おかのしたなる はすをうう
• 蓮植う    はすうう
  季節: 春（晩春） 分類: 人事（労働）
• 文藝春秋 最新俳句歳時記　春
     p.340

• 春日傘まはすてふこと妻になほ
     はるひがさ まわすちょうこと つまになお
• 春日傘    はるひがさ
  季節: 春（晩春） 分類: 人事（衣服）
• 文藝春秋 最新俳句歳時記　春
     p.378

• 白子煮る白き蝶飛ぶ時間かけ
     しらすにる しろきちょうとぶ じかんかけ
• 白子干    しらすぼし
  季節: 春（三春） 分類: 人事（飲食）
• 文藝春秋 最新俳句歳時記　春
     p.116

• 春鮒釣り硝子戸のある家に帰る
     はるふなずり がらすどのある いえにかえる
• 乗込鮒    のりこみぶな
  季節: 春（晩春） 分類: 動物（魚類）
• 文藝春秋 最新俳句歳時記　春
     p.315

• 栄螺の殻つまめるやうに出来てゐる
     さざえのから つまめるように できている
• 栄螺    さざえ
  季節: 春（三春） 分類: 動物（貝類）
• 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記　春
     p.142

• 疲れゐて沈丁の香をすぐまとふ
     つかれいてじんちょうのかをすぐまとう
• 沈丁花    じんちょうげ
  季節: 春（晩春） 分類: 植物（アオイ目）
• 角川ソフィア文庫 第4版増補 俳句歳時記　春
     p.150

• 遅れて散る濤が防風の花濡らす
     おくれてちる なみがぼうふうの はなぬらす
• 防風    ぼうふう
  季節: 春（三春） 分類: 植物（セリ目）
• 文藝春秋 最新俳句歳時記　秋
     p.159

• 接骨木の花咲けり何かにまぎれんと
     にわとこの はなさけりなにかに まぎれんと
• 接骨木の花    にわとこのはな
  季節: 春（晩春） 分類: 植物（マツムシソウ目）
• 文藝春秋 最新俳句歳時記　春
     p.283

• プラタナスの花咲き河岸に書肆ならぶ
     ぷらたなすの はなさきかしに しょしならぶ
• 鈴懸の花    すずかけのはな
  季節: 春（晩春） 分類: 植物（ヤマモガシ目）
• 文藝春秋 最新俳句歳時記　春
     p.280

• 雨季をはる垂木に鎌をさせしまゝ
     うきおわる たるきにかまを させしまま
• 雨季    うき
  季節: 夏（仲夏） 分類: 時候（暦）
• 新潮文庫 新改訂版 俳諧歳時記 夏
     p.28

• 水無月や青き棗の夜も落つ
     みなづきや あおきなつめの よるもおつ
• 水無月    みなづき
  季節: 夏（晩夏） 分類: 時候（暦）
• 平凡社 俳句歳時記 夏
     p.22

• 炎ゆる日の甍の上にとゞまれる
     もゆるひの いらかのうえに とどまれる
• 炎ゆる    もゆる
  季節: 夏（晩夏） 分類: 時候（感覚）
• 文藝春秋 最新俳句歳時記　夏
     p.339

• 噴火せしあとのさびしさ山開き
     ふんかせし あとのさびしさ やまびらき
• 山開    やまびらき
  季節: 夏（晩夏） 分類: 人事（行事）
• 角川ソフィア文庫 第4版増補 俳句歳時記　夏
     p.122

• 線路越えつつ飯饐える匂ひせり
     せんろこえ つつめしすえる においせり
• 飯饐る    めしすえる
  季節: 夏（三夏） 分類: 人事（生活）
• 平凡社 俳句歳時記 夏
     p.331

• 花茣蓙に母の眼鏡が置いてある
     はなござに ははのめがねが おいてある
• 花茣蓙    はなござ
  季節: 夏（三夏） 分類: 人事（生活）
• 角川ソフィア文庫 第4版増補 俳句歳時記　夏
     p.79

• 四迷忌やわれに家継ぐこころなく
     しめいきや われにいえつぐ こころなく
• 四迷忌    しめいき
  季節: 夏（初夏） 分類: 宗教（忌日）
• 平凡社 俳句歳時記 夏
     p.399

• 草蜉蝣人に見られてとまりけり
     くさかげろう ひとにみられて とまりけり
• 草蜉蝣    くさかげろう
  季節: 夏（晩夏） 分類: 動物（昆虫等）
• 新潮文庫 新改訂版 俳諧歳時記 秋
     p.139

• 夫婦寝そべり日展搬入のトラック待つ
     ふうふねそべり にってんはんにゅうの とらっくまつ
• 美術展覧会    びじゅつてんらんかい
  季節: 秋（三秋） 分類: 人事（行事）
• 文藝春秋 最新俳句歳時記　秋
     p.119

• 赤い羽根つけてどこへも行かぬ母
     あかいはね つけてどこへも いかぬはは
• 赤い羽根    あかいはね
  季節: 秋（晩秋） 分類: 人事（行事）
• 角川ソフィア文庫 第4版増補 俳句歳時記　秋
     p.86

• 大根蒔く短き影をそばに置き
     だいこまく みじかきかげを そばにおき
• 大根蒔く    だいこんまく
  季節: 秋（初秋） 分類: 人事（労働）
• 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記　秋
     p.82

• 秋燕や雲にのみ日の当たりゐる
     しゅうえんや くもにのみひの あたりいる
• 燕帰る    つばめかえる
  季節: 秋（仲秋） 分類: 動物（鳥類）
• 新潮文庫 新改訂版 俳諧歳時記 秋
     p.125

• 折鶴のごとくに葱の凍てたるよ
     おりづるの ごとくにねぎの いてたるよ
• 凍る    こおる
  季節: 冬（三冬） 分類: 時候（感覚）
• 平井照敏編 新歳時記 冬
     p.32

• スチームのパイプのかすかなる曲り
     すちーむの ぱいぷのかすか なるまがり
• スチーム    すちーむ
  季節: 冬（三冬） 分類: 人事（生活）
• 平井照敏編 新歳時記 冬
     p.188

• 運ばれてすぐに沢庵石と呼ぶ
     はこばれて すぐにたくあん いしとよぶ
• 沢庵漬く    たくあんつく
  季節: 冬（初冬） 分類: 人事（労働）
• ハンディ版 入門歳時記 新版
     p.482

• 職を得し町の小さな出初かな
     しょくをえし まちのちいさな でぞめかな
• 出初    でぞめ
  季節: 新年（新年） 分類: 人事（行事）
• ハンディ版 入門歳時記 新版
     p.639