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俳人の説明

管理人による説明

蕉門十哲の一人。金沢蕉門の中心的存在として活躍した俳諧師。

生涯

立花北枝は加賀国小松町研屋小路(現在の石川県小松市)に生まれた。生年は不詳である。本姓は立花であるが、一時土井姓を名乗った。通称は研屋源四郎、別号に鳥翠台(ちょうすいだい)、寿夭軒(じゅようけん)がある。

北枝は金沢に住み、兄の牧童とともに刀研ぎを業とした。北枝の句が史料上に初めて現れるのは延宝8年(1680年)の神戸友琴編『白根草』で、兄牧童とともに見える。当初は談林派に学んでいたと見られ、はじめは友琴(北村季吟門下)についたという。その後、天和元年(1681年)の杉野長之編『加賀染』、貞享2年(1685年)の鈴木清風編『稲筵』、貞享4年(1687年)の江左尚白編『孤松』、元禄2年(1689年)の山本荷兮編『曠野』に兄弟の名が見える。

元禄2年(1689年)7月、『おくのほそ道』の旅で金沢を訪れた松尾芭蕉に兄牧童とともに入門した。金沢より山中温泉を経て越前国松岡まで25日にわたり芭蕉に随行した。松岡での芭蕉との別れに際しては、芭蕉より「物書いて扇引きさく別れかな」の句を贈られた。

元禄3年(1690年)3月、金沢城が燃える大火があり、北枝の家も類焼したが、北枝は桜の散ったあとでよかったと泰然自若としており、友人たちは世の無常がよくわかった風流な人物だと感じ入ったという。

享保3年(1718年)5月12日に没した。法名は廓趙北枝信士である。金沢市の卯辰山にある金池山心蓮社に墓がある。

俳句歴

立花北枝は元禄2年(1689年)に芭蕉に入門し、山中温泉で催した「馬かりて燕追ひ行く別れかな」に始まる歌仙は「山中三吟」と呼ばれる。山中での芭蕉の教えを書き留めたとされるのが『山中問答』であり、『やまなかしう』は芭蕉による山中三吟の添削と評などを伝える。

元禄4年(1691年)には、楚常が編んだものに北枝が増補した『卯辰集』を刊行した。元禄8年(1695年)、芭蕉三回忌には義仲寺に参詣し、記念の集『喪の名残』を編んだ。

元禄10年代以降は、元禄14年(1701年)刊の『射水川』、宝永4年(1707年)刊の『日和山』、宝永5年(1708年)刊の『桃盗人』に序跋を書くなどの活動が見られた。宝永元年(1704年)には『山中集』を著している。

北枝は越中井波に浪化があり、元禄14年(1701年)以降は各務支考が勢力拡大に乗り出していた北陸の蕉門における重鎮であった。もっとも、北枝は俳壇経営について野心的ではなく、支考に対抗して相争うことはなかった。森川許六は『風俗文選』の作者列伝において、北枝を「北方之逸士也」と評している。

芭蕉は『おくのほそ道』において「所々の風景過さず思ひつゞけて、折節あはれなる作意など聞ゆ」と北枝を評した。北枝は加賀蕉門の先覚者として、また金沢の蕉門の中心的存在として活躍した。

その他の特記事項

北枝の死後、享保3年(1718年)に辞世「書いて見たりけしたり果はけしの花」から名を取った追善集『けしの花』が覇充により刊行された。寛政11年(1799年)には、高桑闌更に学んだ金沢の俳人中山眉山が趙翠台を継ぎ、北枝の追悼会を行って追悼句集『北枝会』を編んだ。

天保3年(1832年)には加賀の俳人北海が北枝の句を採集し『北枝発句集』を編み、天保4年(1833年)には北枝の墓の傍らに碑を設け桜井梅室の銘を刻んだが、これは後に損壊した。明治12年(1879年)には梅室に学んだ後藤雪袋が北枝二百年忌の追悼会を予修し、追善集『かやつり草』を編んだ。

平成元年(1989年)、おくのほそ道300年を記念し、松岡の天龍寺境内に芭蕉と北枝の別離の姿を石像とした「余波(なごり)の碑」が建てられた。

北枝の人物像として、『俳家奇人談』には、句会中に泥棒が入った際も気にせず句作を続け、「盗人の目に掛けらるゝめでたさよ」と付句したというエピソードが伝えられている。

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参考にさせていただいたWebサイト様
立花北枝 -- Wikipedia 立花北枝 -- コトバンク 【蕪村菴俳諧帖28】北陸に風士あり -- 蕪村菴

参考にさせていただいたWebサイトの制作者様、誠にありがとうございます。貴サイトの貴重な情報により本データベースの充実を図ることができました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。

バイオ

性別男性
別姓土井
別名源四郎
別号鳥 趙 翠台 寿夭軒
通称研屋源四郎
生没〜 1718

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    • 寒猿 かんえん
      季節: 冬(三冬) 分類: 動物(哺乳類)
    • 文藝春秋 最新俳句歳時記 冬
      p.58