俳人 : 中村汀女 （なかむら ていじょ）

• 大空に微塵かがやき松手入
     おおぞらに みじんかがやき まつていれ
• 松手入    まつていれ
  季節: 秋（晩秋） 分類: 人事（労働）
• 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記　秋
     p.72

• あひふれし子の手とりたる門火かな
     あいふれし このてとりたる かどびかな
• 門火    かどび
  季節: 秋（初秋） 分類: 宗教（仏教）
• 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記　秋
     p.108

• 満潮の向ふの町の秋祭
     まんちょうの むこうのまちの あきまつり
• 秋祭    あきまつり
  季節: 秋（三秋） 分類: 宗教（神道）
• 角川ソフィア文庫 第4版増補 俳句歳時記　秋
     p.93

• 肉皿に秋の蜂くるロッヂかな
     にくざらに あきのはちくる ろっじかな
• 秋の蜂    あきのはち
  季節: 秋（三秋） 分類: 動物（昆虫等）
• 平凡社 俳句歳時記 秋
     p.414

• とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな
     とどまれば あたりにふゆる とんぼかな
• 蜻蛉    とんぼ
  季節: 秋（三秋） 分類: 動物（昆虫等）
• 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記　秋
     p.139

• 坂かけて夕日美し竹の春
     さかかけて ゆうひうつくし たけのはる
• 竹の春    たけのはる
  季節: 秋（仲秋） 分類: 植物（イネ目）
• 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記　秋
     p.178

• もろこしを焼くひたすらとなりてゐし
     もろこしを やくひたすらと なりていし
• 玉蜀黍    とうもろこし
  季節: 秋（仲秋） 分類: 植物（イネ目）
• 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記　秋
     p.199

• 長雨のふるだけ降るや赤のまゝ
     ながさめの ふるだけふるや あかのまま
• 赤のまんま    あかのまんま
  季節: 秋（初秋） 分類: 植物（ナデシコ目）
• 文藝春秋 最新俳句歳時記　秋
     p.153

• しばらくの霙にぬれし林かな
     しばらくの みぞれにぬれし はやしかな
• 霙    みぞれ
  季節: 冬（三冬） 分類: 天文（水）
• ハンディ版 入門歳時記 新版
     p.556

• 橋に聞くながき汽笛や冬の霧
     はしにきく ながききてきや ふゆのきり
• 寒靄    かんあい
  季節: 冬（三冬） 分類: 天文（水）
• 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記　冬
     p.50

• 水漬きつつ木賊は青し冬の雨
     みずつきつつ とくさはあおし ふゆのあめ
• 冬の雨    ふゆのあめ
  季節: 冬（三冬） 分類: 天文（水）
• 平井照敏編 新歳時記 冬
     p.54

• 枯園に何か心を置きに来し
     かれそのに なにかこころを おきにきし
• 枯園    かれその
  季節: 冬（三冬） 分類: 地理（山野）
• 平井照敏編 新歳時記 冬
     p.78

• 慈善鍋昼が夜となる人通り
     じぜんなべ ひるがよとなる ひとどおり
• 社会鍋    しゃかいなべ
  季節: 冬（仲冬） 分類: 人事（行事）
• 虚子編 新歳時記　増訂版
     p.755

• ふところ手こころ見られしごとほどく
     ふところで こころみられし ごとほどく
• 懐手    ふところで
  季節: 冬（三冬） 分類: 人事（生活）
• ハンディ版 入門歳時記 新版
     p.546

• 牡蠣むきの殻投げおとす音ばかり
     かきむきの からなげおとす おとばかり
• 牡蠣むく    かきむく
  季節: 冬（三冬） 分類: 人事（生活）
• 角川ソフィア文庫 第4版増補 俳句歳時記　新年
     p.112

• 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや
     せきのこの なぞなぞあそび きりもなや
• 咳    せき
  季節: 冬（三冬） 分類: 人事（健康）
• 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記　冬
     p.131

• 靴紐をむすぶ間もなく雪つぶて
     くつひもをむすぶまもなくゆきつぶて
• 雪合戦    ゆきがっせん
  季節: 冬（三冬） 分類: 人事（娯楽）
• ハンディ版 入門歳時記 新版
     p.581

• 客去りしもとの毛皮に並べ置く
     きゃくさりし もとのけがわに ならべおく
• 毛皮    けがわ
  季節: 冬（三冬） 分類: 人事（衣服）
• ハンディ版 入門歳時記 新版
     p.541

• 起き出でて咳をする子や寒雀
     おきいでて せきをするこや かんすずめ
• 寒雀    かんすずめ
  季節: 冬（晩冬） 分類: 動物（鳥類）
• 平井照敏編 新歳時記 冬
     p.329

• 白菜の山に身を入れ目で数ふ
     はくさいの やまにみをいれ めでかぞう
• 白菜    はくさい
  季節: 冬（三冬） 分類: 植物（アブラナ目）
• 文藝春秋 最新俳句歳時記　冬
     p.134

• 葉牡丹を街の霰にまかせ売る
     はぼたんを まちのあられに まかせうる
• 葉牡丹    はぼたん
  季節: 冬（晩冬） 分類: 植物（アブラナ目）
• 文藝春秋 最新俳句歳時記　冬
     p.335

• 枯芒ただ輝きぬ風の中
     かれすすき ただかがやきぬ かぜのなか
• 枯芒    かれすすき
  季節: 冬（三冬） 分類: 植物（イネ目）
• ハンディ版 入門歳時記 新版
     p.502

• 山の上麦の芽出でて畑となる
     やまのうえ むぎのめいでて はたとなる
• 麦の芽    むぎのめ
  季節: 冬（初冬） 分類: 植物（イネ目）
• ハンディ版 入門歳時記 新版
     p.595

• 雪降し日も幾度よ青木の実
     ゆきふりし ひもいくたびよ あおきのみ
• 青木の実    あおきのみ
  季節: 冬（三冬） 分類: 植物（ガリア目）
• 文藝春秋 最新俳句歳時記　冬
     p.76

• 落つ雨にすぐ掃きやめぬ石蕗の庭
     おつあめに すぐはきやめぬ つわのにわ
• 石蕗の花    つわのはな
  季節: 冬（初冬） 分類: 植物（キク目）
• 虚子編 新歳時記　増訂版
     p.656

• 寒菊にかりそめの日のかげり果つ
     かんぎくに かりそめのひの かげりはつ
• 寒菊    かんぎく
  季節: 冬（晩冬） 分類: 植物（キク目）
• ハンディ版 入門歳時記 新版
     p.593

• 町ははや初湯の太き煙上げ
     まちははや はつゆのふとき けむりあげ
• 初湯    はつゆ
  季節: 新年（新年） 分類: 人事（生活）
• ハンディ版 入門歳時記 新版
     p.635

• 注連飾吹かれ浮雲光り去り
     しめかざり ふかれうきぐも ひかりさり
• 主連飾    しめかざり
  季節: 新年（新年） 分類: 人事（生活）
• 角川ソフィア文庫 第4版増補 俳句歳時記　新年
     p.29

• 次の子も屠蘇を綺麗に干すことよ
     つぎのこも とそをきれいに ほすことよ
• 屠蘇    とそ
  季節: 新年（新年） 分類: 人事（飲食）
• 角川ソフィア文庫 第4版増補 俳句歳時記　新年
     p.44