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俳人 : 山口素堂 (やまぐち そどう)
生涯
山口素堂(やまぐち そどう)は、寛永19年5月5日(1642年6月1日)、甲斐国巨摩郡上教来石村(現・山梨県北杜市、旧北巨摩郡白州町)に生まれたとされるが、生地については異説もある。元禄8年(1695年)に甲斐を旅した『甲山紀行』によれば甲斐は亡妻の生地と記されている。父は山口の郷士山口市右衛門。本名は信章。幼名は重五郎、通称は勘(官)兵衛、あるいは市右衛門。字は子普、公商。別号に来雪・其日庵・素仙堂などがある。家業として甲府魚町で酒造業を営む家庭に生まれ、幼少時に甲府へ移った。
20歳頃に家業の酒造業を弟に譲り江戸に出て林鵞峰に漢学を学び、一時は仕官もしている。延宝2年(1674年)、京都で北村季吟と会吟し和歌や茶道、書道なども修めた。また、章句を林春斎に、和歌を清水家に、書を持明院家に学び、茶道や俳諧連歌は北村季吟に学んだとされる。
翌延宝3年(1675年)、江戸で初めて松尾芭蕉と一座し、当時まだ無名だった芭蕉と江戸で交わった。以後、門弟ではなく友人として芭蕉が亡くなるまで親しく交流した。延宝7年(1679年)、37歳で官を辞して深川芭蕉庵に近い上野不忍池や葛飾安宅に退隠した。
元禄8年(1695年)には甲斐を旅し、翌元禄9年(1696年)には甲府代官櫻井政能に濁川の開削について依頼され、測量設計を行い二年ほどで山口堤と呼ばれる堤防を築いた。治水事業として堤防を築いたという伝承がある。山梨県甲府市蓬沢には感謝して作られた庄塚という塚が存在する。
晩年には『とくとくの句合』を撰している。享保元年8月15日(1716年9月30日)、江戸で死去した。74歳であった。東京都文京区小石川指ヶ谷町厳浄院に墓がある。法名は広山院秋厳素堂居士。
俳句歴
俳諧は寛文8年(1668年)に刊行された『伊勢踊』に句が入集しているのが初見である。
素堂は「葛飾風」と呼ばれる俳諧の流行を興したが、門弟は取らず、文芸や芸能に遊ぶ教養人として生涯を過ごした。葛飾風の祖とされる。
漢詩文の素養が深く中国の隠者文芸の影響を受けた蕉風俳諧の作風であると評されている。多くの漢籍や古典、芸能を身につけた教養人で、漢籍や古典、芸能などの知識を遺憾無く発揮した句を詠んだ。松尾芭蕉の句にも見られる、漢籍の知識を前提とした蕉風俳諧にも影響を与えている。
延宝6年(1678年)の『江戸新道』に収録されている「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」の句で広く知られている。自評として『とくとくの句合』には「目には青葉といひて耳に郭公、口に鰹とをのづから聞ゆるにや。かまくら中の景色これにすぎず」とある。初夏の風物を視覚、聴覚、味覚で表現している。
著書に『とくとくの句合』『俳諧五子稿』などがある。門人に山口黒露がいる。
生誕の地といわれる山梨県北杜市白州町には、素堂に関連する3基の石碑が現存している。
AI(claude sonnet 4.5)による文書要約です。
参考にさせていただいたWebサイトの制作者様、誠にありがとうございます。貴サイトの貴重な情報により本データベースの充実を図ることができました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。
性別男性
本名信章
字重五郎
別号子普 公商
通称勘兵衛 官兵衛 市右衛門
生没1642 〜 1716
現在、9句の俳句が登録されています。
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はるもはや やまぶきしろく ちさにがし
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はる
季節: 春(三春) 分類: 時候(暦) -
虚子編 新歳時記 増訂版p.73
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なんとなく そのきさらぎの まえのかお
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きさらぎ
季節: 春(仲春) 分類: 時候(暦) -
平凡社 俳句歳時記 春p.21
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ゆきなだれ つまはろばたに いねむれり
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なだれ
季節: 春(初春) 分類: 地理(山野) -
虚子編 新歳時記 増訂版p.79
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めにはあおば やまほととぎす はつがつお
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はつがつお
季節: 夏(初夏) 分類: 動物(魚類) -
虚子編 新歳時記 増訂版p.293
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わたのはな たまたまらんに にたるかな
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わたのはな
季節: 夏(晩夏) 分類: 植物(アオイ目) -
虚子編 新歳時記 増訂版p.461
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みかづきに かならずちかき ほしひとつ
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みかづき
季節: 秋(仲秋) 分類: 天文(天空) -
虚子編 新歳時記 増訂版p.517
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もしやとて あおぐふつかの はつづきよ
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はつづき
季節: 秋(仲秋) 分類: 天文(天空) -
平凡社 俳句歳時記 秋p.80
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ふるたびや みほどのやどの きぬくばり
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きぬくばり
季節: 冬(仲冬) 分類: 人事(生活) -
文藝春秋 最新俳句歳時記 冬p.299
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とくとくと みずまねかばきませ はつちゃのゆ
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はつかま
季節: 新年(新年) 分類: 人事(芸術) -
文藝春秋 最新俳句歳時記 新年p.118