石田郷子 (いしだ きょうこ)
俳人の説明
管理人による説明
生涯
石田郷子は1958年に東京で生まれた。父・石田勝彦、母・石田いづみはともに石田波郷に師事した俳人であり、俳句に親しむ環境で育った。後年、埼玉県飯能市名栗の里山に移り住み、鹿、猪、猿、時には熊も出没する自然豊かな環境の中で創作活動を続けている。
名栗での暮らしは、都市生活者が手放した暮らし振りであるが、そこで詠まれる句は武装していない身体と自然との弾力ある呼応を示すものとなった。野生動物たちの気配が濃厚な谷間の地で、日々の生活の中から俳句を生み出し続けた。また、「こゆきちゃん」という愛猫とともに長年暮らし、その死を深く悼んだことが作品にも反映されている。
俳句歴
1986年、石田波郷の門人であり母とも親しかった山田みづえ主宰の俳誌「木語」に入会し、山田に師事した。1997年、第一句集『秋の顔』により第20回俳人協会新人賞を受賞し、俳人としての地位を確立した。2004年には第二句集『木の名前』を上梓し、俳誌「椋」を創刊して代表となった。「木語」終刊と父の死という出来事を経て創刊された「椋」は、石田にとって重要な拠点となり、以後、句会の場で作られた作品を中心に創作を続けた。
2008年には大木あまり、藺草慶子、山西雅子とともに四人誌「星の木」を創刊した。2015年に第三句集『草の王』を、2024年頃に第四句集『万の枝』を刊行している。新型コロナウイルス感染症の世界的流行という困難な時期も、椋の会員たちと知恵を合わせて句会を継続し、「椋」は創刊20周年を迎えるに至った。
その他の特記事項
石田の俳句は「あきらめないで、自分の受けた印象にぴったりした正確なことばを使って表現すること」を信条とし、やさしい言葉を使い情感を素直に表した句が多い。師の山田みづえは「空気の流れに漂っている何かをすっとキャッチしたような郷子俳句」とその特徴を評している。
また、作品の特徴として、十七音にものごとが圧縮されているのではなく、ちょうど十七音の、あるいはそれに余裕をもったことがらが掬い取られているたたずまいが指摘されている。季語の斡旋の確かさと、しなやかな精神のありようが作品を支えており、読者の身体の内奥に記憶として宿すプリミティブなものを呼び起こす喚起力を持つとされる。名栗の自然環境の中で、俳句が生活のすみずみまで浸透した創作活動を続けている。
claude sonnet 4.5 による自動生成です。
参考にさせていただいたWebサイトの制作者様、誠にありがとうございます。貴サイトの貴重な情報により本データベースの充実を図ることができました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。
バイオ
現在、5句の俳句が登録されています。
- まっしろな そらのしたなる はなづかれ
-
花疲れ
はなづかれ
季節: 春(晩春) 分類: 人事(生活) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 春p.86
- しまんろくせん にちひとごみに まぎれねば
-
鬼灯市
ほおずきいち
季節: 夏(晩夏) 分類: 人事(行事) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏p.127
- せおよぎの そらのだんだん おそろしく
-
泳ぎ
およぎ
季節: 夏(晩夏) 分類: 人事(スポーツ) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏p.109
- こすもすの うえをぼうしの とおりけり
-
コスモス
こすもす
季節: 秋(仲秋) 分類: 植物(キク目) -
新版 角川俳句大歳時記 秋p.635
- ひいらぎの はなのむこうの ようねんき
-
柊の花
ひいらぎのはな
季節: 冬(初冬) 分類: 植物(シソ目) -
ハンディ版 入門歳時記 新版p.474