大峯あきら (おおみね あきら)
俳人の説明
管理人による説明
生涯
大峯あきら(おおみね あきら、本名・顕)は、1929年(昭和4年)7月1日、奈良県吉野郡大淀町に生まれた。生家は浄土真宗の寺であり、後に専立寺前住職を務めた。
旧制奈良県立畝傍中学校を経て、1953年(昭和28年)に京都大学文学部宗教学科を卒業した。1959年(昭和34年)、京都大学大学院文学研究科博士課程を修了した。
1959年、京都大学文学部助手となった。1966年(昭和41年)、大阪外国語大学助教授に就任した。1971年から1972年まで、文部省在外研究員としてハイデルベルク大学に留学した。1973年(昭和48年)、大阪外国語大学教授となった。1976年(昭和51年)、「フィヒテの宗教哲学」で京都大学より文学博士の学位を取得した。1980年(昭和55年)、大阪大学教養部教授となった。1992年(平成4年)に定年退官し、大阪大学名誉教授となった。その後、龍谷大学教授となり、浄土真宗教学研究所長も務めた。
2018年(平成30年)1月30日、急性心臓死のため逝去した。87歳であった。
俳句歴
俳句は1950年(昭和25年)に「ホトトギス」に投句し、高浜虚子に師事した。「ホトトギス」新人の関西の会「春菜会」にも参加した。1953年(昭和28年)、波多野爽波の俳誌「青」創刊に参加し、1963年(昭和38年)に同人となった。
1984年(昭和59年)、「青」同人を辞し離脱し、宇佐美魚目、岡井省二らと同人誌「晨」(しん)を創刊して代表同人となった。1994年(平成6年)より毎日俳壇選者を務めた。
2002年(平成14年)、句集『宇宙塵』で第42回俳人協会賞を受賞した。2011年(平成23年)、句集『群生海』で第52回毎日芸術賞、第26回詩歌文学館賞を受賞した。2015年(平成27年)、句集『短夜』で第49回蛇笏賞、第7回小野市詩歌文学賞を受賞した。
句集には『雑草以後』『牡丹』『夏の峠』『遠嶺』『宇宙塵』『吉野』『流轉』『群生海』『短夜』などがある。
その他の特記事項
学者としての専攻は宗教哲学であり、中期フィヒテ研究・西田幾多郎研究で知られる。著書に『フィヒテ研究』『親鸞のコスモロジー』『季節のコスモロジー』『花月の思想』などがある。
代表句に「がちやがちやに夜な夜な赤き火星かな」「虫の夜の星空に浮く地球かな」「帰り来て吉野の雷に座りけり」「金銀の木の芽の中の大和かな」「いつまでも花のうしろにある日かな」「草枯れて地球あまねく日が当り」などがある。
俳句観について、「人間だけでなく、世界の中のすべての物は季節の内にある。季節とはわれわれの外にある風物のことではなく、われわれ自身をも貫いている推移と循環のリズムのことである」(「季節のコスモロジー」『懐徳』60号、1991年)という世界観からの作句を行っている。
詩作と思索との関係について、蛇笏賞受賞の言葉で「若い頃は哲学の研究をつづけながら、もう一方で俳句の実作をすることがなかなかうまくゆかず、ずいぶん苦労した」と述懐し、ヘルダーリンやハイデガーなどの西欧の傑出した人々の作品から学んだ詩の本質についての深い洞察によって、詩作と思索との間の仲違いが解消されたと語っている。
吉野に生まれ育ち、吉野を愛した俳人であり、吉野を詠んだ句が多い。長谷川櫂は「現代俳句の最大のテーマはじつは宇宙性である。大峯あきらさんは生涯、意識的さらに無意識的に俳句のもつ宇宙性をテーマにしてきた人である」と評している。
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バイオ
現在、18句の俳句が登録されています。
- にゅうぎゅうの くろきめばれん たいんのひ
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バレンタインデー
ばれんたいんでー
季節: 春(初春) 分類: 人事(行事) -
角川ソフィア文庫 第4版増補 俳句歳時記 春p.104
- たかだかと やねかえのひの かかるなり
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屋根替
やねかえ
季節: 春(仲春) 分類: 人事(生活) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 春p.68
- つぎのあめ ちかづいてゐる たねいかな
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種井
たねい
季節: 春(晩春) 分類: 人事(労働) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 春p.72
- しゅんぎくに まだふるゆきの ありにけり
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春菊
しゅんぎく
季節: 春(初春) 分類: 植物(キク目) -
新版 角川俳句大歳時記 春p.647
- ばくしゅうの おおどまにある へこみかな
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麦の秋
むぎのあき
季節: 夏(初夏) 分類: 時候(暦) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏p.25
- ひゃくねんの あんずうれおつ せいかかな
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杏子
あんず
季節: 夏(仲夏) 分類: 植物(バラ目) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏p.203
- ほしひとつ つれてのぼりぬ ねまちづき
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寝待月
ねまちづき
季節: 秋(仲秋) 分類: 天文(天空) -
新版 角川俳句大歳時記 秋p.111
- よいやみや にょにんこうやの くさのたけ
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宵闇
よいやみ
季節: 秋(仲秋) 分類: 天文(光) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 秋p.43
- だいこんを きのまきたる ざいしょかな
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大根蒔く
だいこんまく
季節: 秋(初秋) 分類: 人事(労働) -
新版 角川俳句大歳時記 秋p.291
- つぐみくる ふもとのむらの あかごかな
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鶫
つぐみ
季節: 秋(晩秋) 分類: 動物(鳥類) -
新版 角川俳句大歳時記 秋p.451
- ふゆざしき くぬぎばやしの なかにあり
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冬座敷
ふゆざしき
季節: 冬(三冬) 分類: 人事(生活) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 冬p.101
- むぎをまく ふたつのむらの つづきおり
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麦蒔
むぎまき
季節: 冬(初冬) 分類: 人事(労働) -
新版 角川俳句大歳時記 冬p.373
- だいこんを つけてしまえば まくらがり
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沢庵漬く
たくあんつく
季節: 冬(初冬) 分類: 人事(労働) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 冬p.95
- ひいらぎを さしてかただの まくらがり
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柊挿す
ひいらぎさす
季節: 冬(晩冬) 分類: 宗教(神道) -
角川ソフィア文庫 第4版増補 俳句歳時記 冬p.130
- くらがりに おんなうつくし しんらんき
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報恩講
ほうおんこう
季節: 冬(初冬) 分類: 宗教(忌日) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 冬p.152
- おおさかに きてゆうづきよ ちかまつき
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近松忌
ちかまつき
季節: 冬(晩冬) 分類: 宗教(忌日) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 冬p.159
- いちょうかれ せいざはくさり ひきにけり
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名の木枯る
なのきかる
季節: 冬(三冬) 分類: 植物(総称) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 冬p.205
- しだのちり こぼれてたたみ うつくしき
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歯朶
しだ
季節: 新年(新年) 分類: 植物(羊歯類) -
ハンディ版 入門歳時記 新版p.623