宇多喜代子 (うだ きよこ)
俳人の説明
管理人による説明
生涯
宇多喜代子(うだ きよこ)は昭和10年(1935年)10月15日、山口県徳山市(現在の周南市)に生まれた。徳山一番丁で幼少期を過ごした。三世代同居の家庭で育ち、「明治以来のむかし式」の和風が日常であった。
昭和20年(1945年)7月、徳山に軍燃料廠があったことから爆撃を受け、町は火の海となり、宇多の住んでいた家も全焼した。空襲直後、祖父母が住んでいた戸田の家に母と共に引っ越し、田畑に囲まれた環境で約3年を過ごした。その後、福川へ引っ越し、桜ヶ丘中学校(現在の桜ケ丘高校)へ通った。徳山高校へ入学したが、父が復員し1学期の途中に父の仕事の関係で大阪府へ引っ越した。
武庫川学院女子短期大学家政学科を卒業した。
俳句歴
昭和28年(1953年)、高校3年生のとき、祖母が親しくしていた石井露月門下の僧侶・遠山麦浪を知り俳句を始めた。昭和37年(1962年)、麦浪が没し前田正治主宰となった「獅林」に入会した。
昭和45年(1970年)、桂信子が俳誌「草苑」を創刊する際に声がかかり、創刊に参加して桂信子に師事し、同誌編集長を務めた。昭和51年(1976年)から昭和60年(1985年)まで坪内稔典編集の「現代俳句」に参加した。昭和53年(1978年)より「草苑」編集担当となり「獅林」を退会した。昭和56年(1981年)に「未定」に参加した。
昭和57年(1982年)、デビュー作句集『りらの木』が第29回現代俳句協会賞を受賞した。昭和60年(1985年)に大阪俳句研究会創設に参加し同会理事となった。昭和61年(1986年)、坪内代表の「船団」に参加した。
平成13年(2001年)、句集『象』にて第35回蛇笏賞を受賞した。平成14年(2002年)、紫綬褒章を受章した。平成16年(2004年)、桂が没し「草苑」が終刊となり、あらたに「草樹」を創刊し会員代表となった。
平成18年(2006年)、現代俳句協会会長に就任した(平成23年(2011年)退任)。平成24年(2012年)、句集『記憶』で第27回詩歌文学館賞俳句部門を受賞した。平成26年(2014年)、第14回現代俳句大賞を受賞した。平成28年(2016年)、日本芸術院賞を受賞した。平成31年(2019年)、第18回俳句四季大賞を受賞し、文化功労者に選ばれた。令和2年(2020年)、第61回毎日芸術賞を受賞した。令和3年(2021年)、周南市特別文化功労賞を受賞した。
句集に『りらの木』『夏の日』『象』『記憶』などがある。著書に『ひとたばの手紙から』『里山歳時記 田んぼのまわりで』『戦後生まれの俳人たち』『俳句と歩く』『厨に暮らす』『暦と暮らす 語り継ぎたい季語と知恵』などがある。
現在は、現代俳句協会特別顧問、俳句同好会「草樹会」の会員代表を務めている。
その他の特記事項
「獅林」のなかで俳句の骨法を学び、「草苑」で新興俳句の伸びやかさに育まれた。伝統、新興、前衛の良さを吸収し、また評価している。さらに句集『夏月集』では作家中上健次および熊野との出会いから句風に転換が起こった。
農事や歳時に関心が深く、俳句史や俳句評論の分野の著作も多い。戸田で過ごした幼少期の田畑に囲まれた環境での経験が、農業に関する俳句作りの大きな礎となった。
十八歳のときから俳句を始めて以来、歳時記の中の世界から離れることなく過ごしてきた。昭和の生活を愛おしく思いつづけ、それを後の人々に語り継いでいくという使命感を持って活動している。
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バイオ
現在、21句の俳句が登録されています。
- おおさかの つちをまきあげ はるはやて
-
春荒
はるあれ
季節: 春(三春) 分類: 天文(風) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 春p.40
- あおぬたや そふそぼふぼと じゅんえんに
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青饅
あおぬた
季節: 春(仲春) 分類: 人事(飲食) -
新版 角川俳句大歳時記 春p.203
- おおなだを まえにぼうしゅの あめしとど
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芒種
ぼうしゅ
季節: 夏(仲夏) 分類: 時候(暦) -
新版 角川俳句大歳時記 夏p.42
- らくらいの いちぶしじゅうの ながきこと
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雷
かみなり
季節: 夏(三夏) 分類: 天文(天空) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏p.49
- どこまでが ちちのせんきの なつのそら
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夏の空
なつのそら
季節: 夏(三夏) 分類: 天文(天空) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏p.37
- ひくときの おとをおおきく どようなみ
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土用浪
どようなみ
季節: 夏(晩夏) 分類: 地理(水辺) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏p.56
- かみあらう までのゆうじゅう ふだんかな
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髪洗ふ
かみあらう
季節: 夏(三夏) 分類: 人事(生活) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏p.117
- おおきなき おおきなこかげ なつやすみ
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夏休
なつやすみ
季節: 夏(晩夏) 分類: 人事(生活) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏p.60
- はるおのき めがねのおくの めやいかに
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春夫忌
はるおき
季節: 夏(初夏) 分類: 宗教(忌日) -
新版 角川俳句大歳時記 夏p.431
- あきびこし ねこのかたちに ねこのかげ
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秋の日
あきのひ
季節: 秋(三秋) 分類: 時候(時間) -
新版 角川俳句大歳時記 秋p.82
- にわとりに とぶちゅうのあり あきおさめ
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秋収
あきおさめ
季節: 秋(晩秋) 分類: 人事(行事) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 秋p.78
- あきひがさ おおさかぎらいを とうとうと
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秋日傘
あきひがさ
季節: 秋(初秋) 分類: 人事(衣服) -
新版 角川俳句大歳時記 秋p.255
- おもしろの このいちにちに こういのき
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耕衣忌
こういき
季節: 秋(初秋) 分類: 宗教(忌日) -
新版 角川俳句大歳時記 秋p.406
- みおぼえの すみののうたん ろげつのき
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露月忌
ろげつき
季節: 秋(仲秋) 分類: 宗教(忌日) -
新版 角川俳句大歳時記 秋p.410
- こんなにも おおきなゆうひ だこつのき
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蛇笏忌
だこつき
季節: 秋(仲秋) 分類: 宗教(忌日) -
新版 角川俳句大歳時記 秋p.413
- いのししの あらぎもをぬく かぜのおと
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猪
いのしし
季節: 秋(三秋) 分類: 動物(哺乳類) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 秋p.122
- ちょうたんを さだめずたてて へちまかな
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糸瓜
へちま
季節: 秋(三秋) 分類: 植物(ウリ目) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 秋p.189
- さふらんや えいがはきのう ひとをあやめ
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洎芙藍の花
さふらんのはな
季節: 秋(晩秋) 分類: 植物(キジカクシ目 ) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 秋p.179
- すみよけれ てづかみなるが なおよけれ
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炭
すみ
季節: 冬(三冬) 分類: 人事(生活) -
ハンディ版 入門歳時記 新版p.530
- くまのでた はなしわるい けどゆかい
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熊
くま
季節: 冬(三冬) 分類: 動物(哺乳類) -
ハンディ版 入門歳時記 新版p.516
- ははのよの ほねしょうがつの うすあかり
-
二十日正月
はつかしょうがつ
季節: 新年(新年) 分類: 人事(行事) -
角川ソフィア文庫 第4版増補 俳句歳時記 新年p.19