優れた俳句をデジタルデータとして保存し、後世に残すために俳句データベースを開発しています。

俳人の説明

管理人による説明

昭和から令和にかけて活躍した俳人・俳句研究者。石田波郷・加藤楸邨に師事し、信州に根ざして創作と古典研究を続けた。

生涯

矢島渚男(やじま なぎさお)は1935年1月24日、長野県丸子町(現上田市)に生まれた。本名は薫である。上田松尾高校、九段高校を経て、東京大学文学部国史学科を卒業した。大学では大江健三郎と同期であった。

卒業後は長野県内で歴史の高校教諭となり、旧丸子町(上田市)を拠点として教育と俳句創作の両立を図った。間もなく90歳を迎える。

2020年に旭日小綬章を受章し、2024年には文化功労者に選ばれた。

俳句歴

1957年に俳誌「鶴」に入会し、石田波郷に師事した。波郷没後は「寒雷」に移り、加藤楸邨に師事する。矢島は「俳句は実作してこそ」との信念のもと、松尾芭蕉ら俳人や俳諧の研究、批評を数多く発表しながら、信州に根ざして創作を続けた。

1994年には俳誌「梟」を主宰し、1991年から毎月発行する俳誌は2024年10月で400号に達した。また、読売新聞及び朝日新聞長野版で俳壇選者を務めた。

矢島は「古人の跡をもとめず、古人のもとめたる所をもとめよ」という芭蕉の言葉を導かれて句作を続け、宇宙のなかの一惑星に生きる一生物としての視座に立ち、自然や人類を詠う作品を生み出した。選考委員の長谷川櫂は「従来の俳句の枠を自在に踏み越えながら、どこまでも俳句である」と評し、齋藤愼爾は「現代俳句史に屹立する最もラジカル(根柢的)な俳人である」と評価した。

加舎白雄をはじめ古典から現代までの俳句についての論評を数多く発表し、与謝蕪村や芭蕉に関する研究書も著した。矢島の俳句批評は明晰な論理と権威を恐れぬ姿勢で知られ、山本健吉の『純粋俳句』の命題に対して独自の見解を示すなど、俳句理論の分野でも重要な貢献を行った。

その他の特記事項

2003年に句集『延年』で第3回俳句四季大賞、2008年に句集『百済野』で芸術選奨文部科学大臣賞、2016年に句集『冬青集』で第50回蛇笏賞を受賞した。『冬青集』について宇多喜代子は「一句一句に対する情愛の深さが印象的」と評し、片山由美子は「さまざまなものへの関心と好奇心、そして豊かな教養が作品の奥行とゆとりになっている」と述べた。

主な著書に『蕪村の周辺』『白雄の秀句』『与謝蕪村散策』などの研究書のほか、句集『天衣』『梟』『船のやうに』『翼の上に』『延年』『百済野』『冬青集』『何をしに』などがある。評論集『俳句の明日へ』は3巻にわたって刊行された。

claude sonnet 4.5 による自動生成です。

参考にさせていただいたWebサイト様
矢島渚男 -- Wikipedia 冬青集 第50回蛇笏賞受賞作 -- 公益財団法人 角川文化振興財団 文化功労者 俳人・矢島渚男さん -- 信濃毎日新聞

参考にさせていただいたWebサイトの制作者様、誠にありがとうございます。貴サイトの貴重な情報により本データベースの充実を図ることができました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。

バイオ

性別男性
本名薫
生没1935 〜
出身地長野県上田市
出身地(旧地名)長野県丸子町

現在、16句の俳句が登録されています。

    • 観潮 かんちょう
      季節: 春(晩春) 分類: 人事(娯楽)
    • 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 春
      p.83
    • 峰入 みねいり
      季節: 春(晩春) 分類: 宗教(その他)
    • 角川ソフィア文庫 第4版増補 俳句歳時記 春
      p.104
    • 御柱祭 おんばしらまつり
      季節: 夏(初夏) 分類: 宗教(神道)
    • 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏
      p.129
    • 節分 せつぶん
      季節: 冬(晩冬) 分類: 時候(暦)
    • 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 冬
      p.35
    • 梟 ふくろう
      季節: 冬(三冬) 分類: 動物(鳥類)
    • 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 冬
      p.173