福永耕二 (ふくなが こうじ)
俳人の説明
管理人による説明
生涯
福永耕二(ふくなが こうじ)は、1938年1月4日に鹿児島県川辺町に生まれた。私立ラ・サール高等学校在学中、短歌俳句部に入部し俳句を始める。高校時代から「馬酔木」に投句を開始し、16歳で石田波郷の俳句に感化され作句に打ち込んだ。東京から訪れた水原秋櫻子を囲んだ福岡市での句会に出席し、秋櫻子特選の三句の一句に選ばれたことで、俳句の道が定まった。
1956年に鹿児島大学に入学し、俳誌「ざぼん」に参加して編集を手がけた。大学時代には20歳で「馬酔木」の巻頭作家となるほど早くから才能を発揮した。1960年に同大学文理学部国文科を卒業し、純心女子高等学校に教師として奉職した。
約二年間の休詠期間を経て、1965年、能村登四郎の推薦により上京し、登四郎の勤める千葉県の私立市川高等学校に勤務することとなった。休詠からの復帰も、登四郎との出会いがきっかけであった。1969年に「馬酔木」同人となり、1970年には登四郎の「沖」創刊に参加した。同年、34歳で「馬酔木」編集長に着任し、水原秋櫻子・能村登四郎両主宰からの眷顧を受けた。
1980年12月、敗血症に心内膜炎を併発し急逝した。42歳の若さであった。
俳句歴
1972年、第一句集『鳥語』を上梓し、馬酔木賞と沖賞を同時受賞した。『鳥語』の序文は水原秋櫻子が執筆し、「今の俳壇に亡き石田波郷君のような作者が早く現われゝばよいと思っていた私は、最近になって、案外福永耕二君がそれに近いのではないかと思うようになった」と高く評価した。
1980年、第二句集『踏歌』を刊行し、同句集により第4回俳人協会新人賞を受賞した。同年の死後、1982年に夫人の福永美智子により遺句集『散木』が上梓された。
「新宿ははるかなる墓碑鳥渡る」の句で知られ、青春性と叙情性を湛えた句風であった。幻想的な言語世界を拓き、季語を自己表現の域で用いる独自の世界観を持っていた。また、生活詠においては家族を丁寧に思う姿勢を示し、「日々の生活に俳句を詠むということは、それが全体として人生を表現することである」と語り、実感を第一にした句作を重視した。同語反復を好んで用いる手法も特徴的であった。
その他の特記事項
福永耕二は教師として生活しながら俳句を詠み続けた。能村登四郎の教師俳句については「教師の負の面ばかりが強調されすぎている」と評し、「境涯に対する受身の詠出」だと指摘するなど、俳句論においても独自の視点を持っていた。
晩年期の水原秋櫻子からの高い期待に包まれ、「馬酔木」編集長を任されるなど、俳壇において確固たる評価と立場を得ていたが、生涯は夭折により閉じられた。
claude sonnet 4.5 による自動生成です。
参考にさせていただいたWebサイトの制作者様、誠にありがとうございます。貴サイトの貴重な情報により本データベースの充実を図ることができました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。
バイオ
現在、15句の俳句が登録されています。
- ますぐなる みきにあめしむ にがつじん
-
二月尽
にがつじん
季節: 春(初春) 分類: 時候(暦) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 春p.22
- はとのあし しばにしずめり あさぐもり
-
朝曇
あさぐもり
季節: 夏(晩夏) 分類: 天文(天空) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏p.49
- つゆのやみ ちいさきほしは ぬりこめて
-
五月闇
さつきやみ
季節: 夏(仲夏) 分類: 天文(光) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏p.49
- もりのみち みなふんすいへ でてしまう
-
噴水
ふんすい
季節: 夏(三夏) 分類: 人事(生活) -
ハンディ版 入門歳時記 新版p.282
- こくばんに わがもじのこす なつやすみ
-
夏休
なつやすみ
季節: 夏(晩夏) 分類: 人事(生活) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏p.60
- てんとむし そのほしかずの ゆうまぐれ
-
天道虫
てんとうむし
季節: 夏(三夏) 分類: 動物(昆虫等) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏p.176
- ふねおりて まつわるかぜと ほうりうり
-
パイナップル
ぱいなっぷる
季節: 夏(晩夏) 分類: 植物(イネ目) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏p.204
- きくづきの きくをあなどる かほのすみ
-
長月
ながつき
季節: 秋(晩秋) 分類: 時候(暦) -
角川ソフィア文庫 第4版増補 俳句歳時記 秋p.22
- ねまちづき こをねむらせて つまといず
-
寝待月
ねまちづき
季節: 秋(仲秋) 分類: 天文(天空) -
平井照敏編 新歳時記 秋p.52
- そのこえの こだまちかずく おとりかご
-
囮
おとり
季節: 秋(晩秋) 分類: 人事(労働) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 秋p.86
- もみじして さくらはくらき きとなりぬ
-
桜紅葉
さくらもみじ
季節: 秋(仲秋) 分類: 植物(バラ目) -
新版 角川俳句大歳時記 秋p.575
- どんぐりの やまにこえすむ しょうかぞく
-
団栗
どんぐり
季節: 秋(晩秋) 分類: 植物(ブナ目) -
ハンディ版 入門歳時記 新版p.450
- ふゆのより ちちをよぶこえ はばからず
-
冬野
ふゆの
季節: 冬(三冬) 分類: 地理(山野) -
角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 冬p.53
- けつだんを してしばらくの ふところで
-
懐手
ふところで
季節: 冬(三冬) 分類: 人事(生活) -
ハンディ版 入門歳時記 新版p.547
- せーたーを きせられしこの うさぎとび
-
セーター
せーたー
季節: 冬(三冬) 分類: 人事(衣服) -
平井照敏編 新歳時記 冬p.126