優れた俳句をデジタルデータとして保存し、後世に残すために俳句データベースを開発しています。

俳人の説明

管理人による説明

江戸時代前期から中期にかけて活躍した俳人・絵師。松尾芭蕉に師事し、蕉門十哲の一人に数えられる。近江蕉門の中心人物として「彦根ぶり」と呼ばれる俳風を確立した。

生涯

森川許六は1656年(明暦2年)8月14日、佐々木高綱を遠祖とする300石取りの彦根藩士森川與次右衛門の子として彦根城下藪下に生まれた。本名は百仲、字は羽官、幼名を兵助または金平という。五老井・無々居士・琢々庵・碌々庵・如石庵・巴東楼・横斜庵・風狂堂など多くの別号がある。

1676年(延宝4年)、21歳で井伊直澄に仕えた。1681年(天和2年)、父親が大津御蔵役を勤めたことから、許六も7年間大津に住み父を手伝った。1689年(元禄2年)、父が隠居したため跡を継いだ。

武士として剣術・馬術・槍術に通じ、宝蔵院流槍術鎌十文字槍の名人であった。許六は若い頃から漢詩を修め、絵は狩野探幽の弟で奥絵師の狩野安信に学んだという。また自著「俳諧問答」の中で、延宝の初めに和歌や俳諧は初め北村季吟・田中常矩などに学んだとし、談林派の俳諧に属していた。

本格的に俳道を志し、近江蕉門の古参江左尚白の門を叩き、1691年(元禄4年)江戸下向の折に蕉門十哲の宝井其角・服部嵐雪の指導を受けた。1692年(元禄5年)8月、江戸深川にいた芭蕉に入門した。芭蕉への入門に際し、許六が詠んだ「十団子も小粒になりぬ秋の風」という句を芭蕉は激賞した。許六が芭蕉から指導を受けたのは10か月に満たないが、芭蕉は許六に俳諧を教え、許六は芭蕉に絵を教えたと伝えられる。1693年(元禄6年)、彦根に帰る際に芭蕉から「柴門之辞」と俳諧の奥伝書を授けられた。

彦根では、芭蕉遺愛の桜の木を切って芭蕉像を作り河合智月に贈ったと伝えられる。また芭蕉の門人で彦根西郊平田にある明照寺の住職河野李由とは、1702年(元禄15年)俳書「韻塞」・「篇突」などを共同編集し、彦根の俳諧界をリードした。1707年(宝永4年)52歳頃から病を得、1710年(宝永7年)井伊家を辞し、家督を養子の百親に譲った。1715年(正徳5年)8月26日に死去した。享年60歳であった。

俳句歴

許六は、1706年(宝永3年)「十三歌仙」、1712年(正徳2年)「蕉風彦根躰」、1715年(正徳5年)「歴代滑稽伝」など選集や作法書を編んだ。門人として直江木導・松居汶村・北山毛紈・寺島朱迪などを指導した。

許六は俳人より俳論家としての功績が大きく、代表的な著作として俳文集「風俗文選」がある。これは10巻9冊からなり、芭蕉の遺志を継ぐ最初の俳文集である。1706年9月に京の井筒屋庄兵衛から最初は「本朝文選」と題して刊行され、後に「風俗文選」に改められた。芭蕉および其角・嵐雪・内藤丈草・向井去来・許六ら蕉門俳人28人の俳文約120編を収めた。俳論として「青根が峯」「歴代滑稽伝」がある。

許六は自ら「蕉門二世」と称し、「先師の発句の作り方の前後をよく知り、俳諧の底を抜いて古今にわたる者は五老井一人だ」と強い自負を抱いていた。彦根の俳人たちと「彦根ぶり」といわれる俳諧を築いた。

その他の特記事項

許六は絵師としても活躍した。芭蕉は「柴門之辞」において、「画はとって予が師とし、風雅は教えて予が弟子とす」と述べ、俳諧においては芭蕉が許六の師であるが、画に関しては許六が芭蕉の師であるとした。芭蕉は許六の画について、その精神が深奥の域まで達しており、筆遣いは巧妙を極めると高く評価していた。

許六は「詩画一致」を主張し、詩歌俳諧と画は根本的にひとつであるとの考えを持っていた。彦根城博物館には許六の絵画作品「百華賦」「蘭譜」が所蔵されている。また井伊家の菩提寺龍潭寺には、許六の作と伝えられる襖絵56枚、合計104面に及ぶ障壁画がある。芭蕉の絵の師として需要が高かったため、許六の絵画作品は贋作が紛れていることが否定できないとされる。

代表的な絵画作品として「奥の細道行脚之図」があり、天理大学附属天理図書館に所蔵されている。『奥の細道』の説明の際にしばしば掲載される代表的な図である。

claude sonnet 4.5 による自動生成です。

参考にさせていただいたWebサイト様
森川許六 -- Wikipedia 森川許六屋敷跡 -- 彦根観光ガイド 森川許六と絵画 -- 滋賀文化財教室シリーズ

参考にさせていただいたWebサイトの制作者様、誠にありがとうございます。貴サイトの貴重な情報により本データベースの充実を図ることができました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。

バイオ

性別男性
本名百仲
幼名兵助 金平
字羽官
別号五老井 無々居士 琢々庵 碌々庵 如石庵 巴東楼 横斜庵 風狂堂
生没1656 〜 1715

基準
向き
件数

現在、36句の俳句が登録されています。

    • 石竹 せきちく
      季節: 夏(仲夏) 分類: 植物(ナデシコ目)
    • 角川ソフィア文庫 第5版増補 俳句歳時記 夏
      p.227
    • 秋袷 あきあわせ
      季節: 秋(仲秋) 分類: 人事(衣服)
    • 虚子編 新歳時記 増訂版
      p.551
    • 綿入 わたいれ
      季節: 冬(三冬) 分類: 人事(衣服)
    • ハンディ版 入門歳時記 新版
      p.540